[2020年8月] UXデザイナーを目指す人にお薦めする本をJJGのデザイン五層でまとめる
先日、夏季休暇をいただき積ん読を少し消化できました。
そして、私の子どもが夏休みの宿題で感想文を書いていたので負けじと私もまとめておきます。
目次
- 戦略レイヤー:「良い戦略、悪い戦略」
- 要件レイヤー:「予想通りに不合理」
- 構造レイヤー、情報設計レイヤー:「オブジェクト指向UIデザイン」
- 表層レイヤー:「トレース&模写で学ぶ デザインのドリル」
- 番外編:「岡田メソッド」
戦略レイヤー:「良い戦略、悪い戦略」
2,140円(2020月11月07日 19:49 詳しくはこちら)
戦略とはなにか?を論じている本は多いと思いますが、よく言われがちな定義やどう決めていくかを端的に書いた本です。
体系を学ぶというよりも、ケーススタディから導き出された内容が書かれた良書です。
良い戦略とは
最も効果の上がるところに持てる力を集中投下すること
悪い戦略とは
目標が多すぎる。行動に結びつく方針がない。
戦略をつくるための最初のステップは
会社にとっても最も有望な機会を見つけること。つまり現状分析。
なぜ他社の事例をそのまま導入できないのか
経営に関して蓄積された知恵は業界や企業固有のもの。
戦略とはこうすればうまくいくはずという仮説そのもの。
戦略に関する本はいろいろありますが、その中でも上位に入りそうな良書かと思います。
要件レイヤー:「予想通りに不合理」
予想どおりに不合理 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」www.amazon.co.jp
693円(2020年08月24日 15:50時点 詳しくはこちら)
デザイナーの中でも行動経済学に興味を持たれている方も多いかと思います。
2013年の本ですが、行動経済学の本では人気が高い本書。
市場原理に基づくと、需要と供給は合理的な選択肢で均衡するは経済学を学んだ人からすれば原則のようなものでしょう。
ただ、人間は機械ではないのでどうしても不合理な意思決定をしてしまう。そんな事例がすべて実験を基にいくつも書かれています。
例えば、「無料!」の力。
・15セントの高級チョコ
・1セントで人気のキスチョコ
「ひとりひとつまで」と書いたメッセージで高級チョコを定価の半額にして販売。
結果:15セントの高級チョコを73%の客が選ぶ
そこで両方1セントずつ価格を下げて販売する。
・14セントの高級チョコ
・無料のキスチョコ
結果:無料のキスチョコを69%が選ぶ
どちらも同じ金額の値下げ。相対的な価格の変動はなし。得られる満足度も変わらない。
市場原理に従うと高級チョコを選ぶはずだけど、そうはならないのが「無料」の力。
など、他にも実験を交えて人間の意思決定について書かれてあります。
サービスを設計したり情報設計する時の参考になる1冊です。
構造レイヤー、情報設計レイヤー:「オブジェクト指向UIデザイン」
構造レイヤー、情報設計レイヤーあたりのインプットで良かったのはこの一冊。
オブジェクト指向UIデザイン──使いやすいソフトウェアの原理 (WEB+DB PRESS plusシリーズ)www.amazon.co.jp
3,278円(2020月09月05日 20:15 詳しくはこちら)
Amazon.co.jpで購入する
デザイン初学者にとって、オブジェクト指向UIデザインはなかなか馴染みにくい考え方ですよね。
例えば、表層のデザインに慣れてきてUIデザインに取り掛かっているが、我流や確固たる考え方に基づいてデザインしていない人にはぜひ目を通してほしい一冊です。
どんな時に読めばいいか?
もしお客さんや自社サービスの課題が「わかりにくい/使いにくい」であれば、一読してからそのプロジェクトに取り組むことをお薦めします。
サービスが使いにくい状態の場合は、まず情報や機能の取捨選択からはじまります。
この時の情報を洗い出す、削ぎ落とすためにはどうすればいいか?の教科書として本書を使うと便利でしょう。
表層レイヤー:「トレース&模写で学ぶ デザインのドリル」
トレース&模写で学ぶ デザインのドリルwww.amazon.co.jp
1,480円(2020月10月10日 01:30 詳しくはこちら)
Twitter で話題にあがっていたので読みました。
「デザインを学習するにはどうすればいいですか?」
「トレースをしましょう」
こんなやりとりを見かけたことがある人は多いでしょう。
じゃあ、トレースをどうすればいいか?トレースしたものをどう判断すればいいのか?
そんな時に参考になる一冊です。
成果物はバナーや名刺、チラシなどがメインです。UIデザイナーに特化はしてませんが、ビジュアルデザインが苦手なUIデザイナーもいると思うので、その訓練として手にとってみてはいかがでしょう。
ツールの使い方や具体的なトレース方法は載ってません。
素材と事例があり、それを愚直に真似してみること、アウトプットを出すことに焦点が絞られた一冊です。
番外編:「岡田メソッド」
岡田メソッド――自立する選手、自律する組織をつくる16歳までのサッカー指導体系www.amazon.co.jp
3,168円(2020月09月05日 20:15 詳しくはこちら)
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デザインの5層にちなんで5冊書こうと思ったら、構造と骨格が一緒になってしまったので番外編として本書を紹介します。
岡田メソッドとは、ご存知サッカーワールドカップを2度指揮した岡田武史監督が書かれた本です。
この本の狙いは以下を引用します。
「日本人が世界で勝つための〈プレーモデル〉を作り、16歳までにそれを落とし込んで、あとは自由にするチームを作ってみたい」――2014年、私はFC今治のオーナーになりました。そして、自立した選手と自律したチームを作る〈型〉をクラブに浸透させる方法論を〈岡田メソッド〉としてまとめたのです。
つまり、”守破離”の守を徹底的に言語化して、攻撃とはなにか?守備とはなにか?など当たり前に思われる概念すら言葉として定義することから、プレーモデル、戦術、コーチングなど細かな内容を記載し、それらがどの概念と結びついているか?いつそれをするのか?を体系だてて書かれています。
この本を書くきっかけは岡田監督がFCバルセロナの育成メソッドに感銘を受けたから。その後岡田さんやFC今治のチームメンバーが4年かけてまとめた一冊です。
経営やマネジメントなど組織運営に興味がある人が読んでも参考になる部分が多いのではないでしょうか。
ということで、夏季休暇に読んで参考になった本を5冊紹介しました。
皆さんがお薦めの本があればコメント欄などでぜひ教えてください。
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