ゆっくり急げ
2024年上半期にビジネス界隈で話題になった書籍がある。
『BIG THINGS どデカいことを成し遂げたヤツらはなにをしたのか?』(ベント・フリウビヤ, ダン・ガードナー著, 櫻井祐子訳)である。
BIG THINGS どデカいことを成し遂げたヤツらはなにをしたのか? | ベント・フリウビヤ, ダン・ガードナー, 櫻井祐子 |本 | 通販 | Amazon
巨大なプロジェクトは遅延や予算超過しがちだ。しかし、すべての巨大プロジェクトがそうなるわけではない。では、成功したプロジェクトはどのように成し遂げられたのか?
この書籍は、多くの事例をもとに共通点を探る試みが記されている。そして、書籍を象徴する言葉として「ゆっくり急げ」が挙げられている。
木を切る時間が6時間あったら、最初の4時間は斧を研ぐ
エイブラハム・リンカーンは、「木を切る時間が6時間あったら、最初の4時間は斧を研ぐのに使いたい」と言った。これが、大型プロジェクトにふさわしい「ゆっくり急げ」のアプローチだ。
ちなみに大ヒット作品を生み出し続けるPixarの話も、ビッグプロジェクトの例として書かれている。詳細はPixarについての本を読むほうが印象に残るだろう。ただ、『BIG THINGS』で書かれている事例も納得できる内容だった。
PIXAR 世界一のアニメーション企業の今まで語られなかったお金の話 | ローレンス・レビー, 井口耕二 |本 | 通販 | Amazon
凡人にとってのゆっくり急げ
本筋として、この考え方は私にとっても参考になった。
確かに、プロトタイプを早く作って早く試してみるのが推奨される業界にいる。そのため、そこを目指すスピード感の大切さもわかるが、「想定段階でつぶせることはやっておけ」と言われた感じだ。
最近はなにかと急ぎがちだ。
話が大きく変わるが、ゆっくり考える力を養うにはやはり古典に向き合うことだろう。一度読んでもわからない。だから2度、3度読む。語り継がれてきたことが人間にとって大切なのだろう。
AIだなんだと急ぎがちになってしまうときこそ、古典をしっかり読んでスピード感を調整したいと感じたこの頃でした。