FUKUOKA, JAPAN
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diary

思いの伝え方 ー 大人になるということ

最近、「これが私の本音だから」と遠慮なく発言する場面を目にすることが増えました。SNSの普及により、思ったことをすぐに発信できる時代になったからかもしれません。

確かに、事実と感想を区別することは大切です。「これは私の感じ方です」と前置きをして意見を述べることで、対話の余地が生まれます。しかし、自分の感じ方を「事実」として押し付けてしまうと、相手との距離は一気に広がってしまうのです。

本音と建前の使い分けは、日本文化の特徴のひとつとして批判されることもあります。「もっと素直に生きるべきだ」という考え方も一定の支持を集めています。

私はこのような現象を見るたび、コミュニケーションの本質について考えさせられます。

30歳を過ぎても「思ったことをそのまま言う」ことに誇りを持っている人を見かけると、少し心配になります。なぜなら、人生において大切なことのひとつは、不必要に敵を作らないことだからです。

これは私の個人的な経験からも言えることです。 「若気の至り」として許せることがあるのは、実は成熟した大人だけができる芸当です。

人生は長いマラソンです。短距離走のように全力疾走し、燃え尽きてしまっては意味がありません。

私はビジネスの現場でも、同じことを感じます。一瞬の感情に任せて言葉を発することで、長期的な関係性を損なうケースを何度も見てきました。そして私自身が失敗してきました。

仕事は勝つことよりも負けないことのほうが持続性が高いと感じることもしばしばあります。

人は年を重ねるごとに自分の言葉に責任を持つようになります。それは制約ではなく、むしろ自由への道です。自分の言葉が持つ力を理解し、それを建設的に使えるようになるとき、人間関係はより豊かになるんだろうなと。

SNSを見てそんなことを思った1日でした。